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女子U-20ワールドカップドイツ戦とヴォルフスブルグの長谷部

地域決勝が急転直下の北信越勢敗退という結果に終わり、どよーんとした気分の週末を過ごしていましたが(笑)、女子U-20W杯ドイツ戦の試合を見て、ちょっとだけ気分が晴れました。
日本は立ち上がりこそドイツのフィジカルと前に出るパワーに押されて危ない場面を作られはしましたが、原選手を中心とした中盤のパスワークと思い切りの良いロングシュートでペースを取り戻すと、まずは左サイドを完全に崩しきっての得点、その後ドイツに同点にされはしましたが、最後は永里妹が浮き球を足元にトラップ、ワンステップのドリブルを挟んで角度の無いところから胸のすくようなシュートを決めて快勝。いち早くグループリーグ突破を決めました。
U-17の岩渕選手のようなきらめくような才能の輝きは無いですが、U-20のほうは基本がしっかりした欠点の無い選手ばかりという感じで、特にエースの原選手はかつての旅人君を髣髴とさせるようなボディバランスとパスセンスが素晴らしく、若年層世代にこういう中盤の核となれるような芯の太い選手がいない男子代表からするとうらやましい限りです(笑)。
決勝点を決めた永里選手も、スピードに乗った状態でのボールの受け方、ボディシェイプが非常にうまく、決勝点を決めた場面の流れるようなプレイを見ても、男子にありがちな見ていてストレスの溜まるプレイ選択の遅さ、悪さというものを感じません。
最近は決勝トーナメント進出>有利だと思われながら敗退という流れが続いているので、次のコンゴ戦でも緊張感を切らさずに、より高い結果を持ち帰って欲しいところです。
そして中盤の核と言えば、カタール戦ですっかりフル代表の1stボランチとしての地位を確立した長谷部ですが、ヴォルフスブルグが4-1と快勝したシュツットガルト戦にも先発してましたね。
後半から長谷部と交代で入ったクルジノヴェクが逆転劇に絡んだだけに、長谷部本人の気持ちとしては消化不良感があるでしょうが、前半もボールに絡めばフィジカルで圧倒してくる相手選手に対し、確実なボールキープとパスでミス無くサイドの攻撃につなげるなど、代表での高パフォーマンスを裏付けるプレイを見せていました。
代表での試合に呼ばれた直後の試合で、ここまでしっかりとプレイしてくれれば監督の信頼も増すと言うものです。AFCのMVP獲得が有力と見られる遠藤も、是非欧州から良いオファーをもらって骨太な選手へとさらに進化して欲しいところですよね。

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