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天皇杯4回戦 G大阪-甲府(2-1)

ガンバにとってはまさにヒヤヒヤものの勝利だったね。
ACLでの試合の後にJチームとの試合を見ると、ACLではあれだけ強いガンバが何故リーグでは苦戦するのかという謎が実に良く分かる内容だった。
試合開始直後の、サイドのコンビプレーに誰もマークに行かず、ヘディングクリアはかぶってしまい、ファーサイドに誰もいないという、まさにガンバの気が抜けていたとしか思えない甲府の先制点はお約束としても(笑)、その後もガンバはボールを持てどもなかなか有効にボールを甲府ゴールまで運ぶ事が出来ず、ペースとしては完全に甲府のものだった。
ガンバは遠藤がいないという理由もあるのだろうが、それ以上に甲府のプレスと戻りのスピードが速く、中東やオージー相手には通用していたツータッチでのパス回しが通用せず、逆サイドもしっかりスペースを埋められているのでサイドチェンジから攻撃をスピードアップする事も出来ないという、手足を縛られたようなサッカーに終始してしまった。
後半も35分になって、ようやくガンバはCKから山口がヘディングを決めて同点に追いついた事で命拾い。試合は延長までもつれ込みはしたが、同点にされた甲府に再び試合を引っくり返すだけの力は無く、ガンバが延長戦で得た佐々木のゴールを何とか守りきって5回戦進出。
中盤でのプレスや運動量、俊敏さという面では日本はJ2であっても相当なレベルにあり、その中で大きな結果を出すためには強力な外人ゴールゲッターが必要という日本の弱みと強みがはっきり浮かび出た試合だったと言えよう。
ガンバはリーグ戦での順位と勝ち点を考えれば、来期ACLに出場するためには天皇杯での優勝が必要な状況になってしまっているが、ACLで優勝する以上に天皇杯での優勝は難しい所業だと思う。FCWCも控えている中で、これからがクラブとしての本当の勝負だろう。

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