ACL決勝第2レグ アデレード・ユナイテッド-ガンバ大阪(0-2)

いや~、とにかくガンバの選手、スタッフ、サポーターの皆さんおめでとう! アジアNo.1のチームにふさわしい立派な戦いぶりだった。
とは言え第1レグに引き続き、全てがガンバのほうにうまく転がったと言うか、その運を上手く掴み取ったガンバが素晴らしかったと言うべきか(笑)。西野監督も、まさか開始4分で優勝を決定付けるアウェイでの先制ゴールを決めて、15分で2点目を決められるとは想像はおろか夢でも思ってなかったに違いない。
アデレードは予想通り最初からガンガンプレスをかけて来たが、その攻める気持ちがエアポケットを生んでしまったのか、佐々木のシュートに対して正GKガレノビッチが出場停止のために代わって入ったビリギッティがかろうじて弾くと、何故かアドレードのCB陣が反応できず、PAに入っていたルーカスに難なくゴールを決められてしまった。さらに2点目もビリギッティがルーカスとの1対1で早く倒れこんでしまい、ルーカスは右足アウトで逆を取るだけで得点をゲット出来てしまった。
それ以降のアデレードが開き直ったのか平常心を取り戻し、早くサイドへと素早いパスを送ってすぐに中へとクロスを上げる攻撃で後半の途中までガンバを苦しめ、守備でも持ち前の早い反応でカウンターから速い攻めを狙うガンバに対して集中力と運動量を切らさない戦い方をしていたのは、決勝では惨敗したとは言えさすが準優勝チームらしい意地を見せてくれた。
ガンバは早々に2点目をゲットしてしまった事で、さすがに今までと比べるとディフェンスの押上げが弱くなり、全体のモビリティが落ちて遠藤の落ち着かせ方が逆効果になっていた面はあったが、それでも最後までポジションバランスを崩さず、局面での集中力を切らさなかった事は見事だった。
これでガンバは晴れてアジアの代表としてクラブW杯への出場が決まったわけだが、1対1の強さ、プレッシングの高さでJやアジアとは比較にならないレベルの相手に、日本のパスサッカーの頂点とも呼べる力を持ったガンバのサッカーがどこまで通用するのか本当に楽しみである。
しかしそれにしても表彰式を中継しないテレビ朝日は本当にどうしようもないね(苦笑)。