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J1第28節 神戸-京都(4-1)

いつもであれば関西ダービーという名目にはそぐわない、地味なチーム同士の地味な対戦というところだろうが、互いに勝ち点3を得るのと失うのとでは天国と地獄という状況と18000人もの客入りとで、非常にダービーらしい熱戦になった。
試合はいきなり神戸の素早いカウンターから大久保が先制点をゲットする。が、その後は京都が田原のポストプレイと柳沢の動き出しでペースを握り、いつ京都が同点に追いついてもおかしくない展開が続いたが、京都が放つシュートはことごとく枠には飛ばず、逆に30分を過ぎると京都のペースが落ちて神戸が何度か決定機を作るが、こちらもドフリーのシュートが決められずに前半が終了する。
後半はまたも立ち上がりに、神戸内山のDFにボールが当たって軌道が変化した幸運なミドルが決まって2点目をゲット。しかし京都も7分に柳沢とのコンビプレイで田原が1点を返し、23分には神戸の小林が2枚目のイエローで退場と流れは完全に京都のものになるかと思われた。
ところが逆に、京都は引き気味で守りに入った神戸を攻め倦む展開が続き、後半30分過ぎからは林を入れて事実上の2バックにシフトするものの、これが完全に裏目に出てしまい、CBが上がりきれずに広大に広がったサイドのスペースを10人の神戸に次々と使われ、神戸はカウンターから楽々2点をゲットして試合終了。
京都はフェルナンジーニョがいなくて攻撃に溜めと変化が付けられなかったというのもあるけど、立ち上がりにポンポンと2点を取られたらそりゃ勝てないわな。数的優位に立ったにも関わらず運動量で神戸に劣っていたし、これから気を引き締めなおさないと気がついたら降格ゾーン、という事になりかねない。
神戸は大久保がさらにMFらしい働きになっていた。サイドでの1対1であれば、大久保のボールキープ力と反転力で必ずパスが前に出てくるのは大きいね。さて、この良い流れを最後まで続けていけるかどうか。

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