J1第28節 FC東京-清水(1-5)

この週末は出張やら運動会やら家族が熱を出したりで、私も疲労困憊状態なので戦評は簡単に。
こちらも思わぬ大差がついてしまった試合だったが、FC東京の立ち上がり自体はそれほど悪いものではなかった。
東京がシンプルな展開でカボレや赤嶺の飛び出しへとつなげていたのに対し、清水はFWに高さが無いのにひたすらロングボールばかりで、得点に近いのは明らかに東京のほうだと思えた序盤だった。
しかし、前半20分に山本真希が素晴らしいミドルシュートを決めると、39分にはCKを東京GK塩田がファンブル、こぼれ球を岩下が押し込んで2点目、そして前半終了間際には梶山が軽率なボールキープでボールを失い、DFラインに人数が揃っていたにも関わらず1人でドリブルを持ち込まれて3点目と、先制点を取られてからは自滅としか言えない展開になってしまった。
後半からは東京が大竹とエメルソンを投入し、大竹の繊細なボールタッチとエメルソンのキープ力で清水をハーフコート状態に押し込め、カボレを中心にサイドから攻め込む姿勢を見せはしたものの、FWまで自陣に引いて固く守る清水の牙城は崩せず、それでも15分に何とかエメルソンがワンツーからのシュートを決めて1点返すが、その後はカウンターから立て続けに2点を失い試合終了。
まあ清水が良かったというよりも、先に書いた通り東京の自滅。特に、3点目の場面でボールを奪われた当人である梶山が奪い返しに行くような姿勢を見せず、DFもボールウォッチャーになってしまっていたのは優勝争いをしているはずのチームとしてはあまりにお粗末なメンタルだったと言わざるを得ない。今野・浅利・梶山の3ボランチはもうひとつ支配力に欠け、徳永・長友の若手SBも安定性が不足したプレイ振りだった。こういうチーム全体の調子が上がらない時にどれだけ辛抱できるかという部分が優勝を狙うためには必要になって来るわけで、今後の城福監督の手腕が問われるところだろう。