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ACL準々決勝第2レグ G大阪-アルカマラ(2-0)

まあこっちは危なげなくトータルスコア4-1で完勝。
とは言え、アルカマラはアルカディシアやアデレードに比べると一段下のレベルだったのは確かで、万博での戦い方も、激しくプレスをかけたり反則スレスレのマークに行くわけでもなく、守備ゾーンに人を並べて待ち受けるだけの守備で、攻撃も簡単にオフサイドに引っかかってしまうような単純な飛び出しだけだったので、ガンバはやすやすとボールキープを続けることが出来ていた。
それで安心していたのかは分からないが、前半のガンバは悪かった時に近いパターン、つまり中央でボールを持つのはいいがそこからの展開が狭くて遅く、サイドへの展開もアルカマラの守備陣が戻ってからゆっくりSBが上がってきて高さの無いところにクロスというような状態で、なかなか決定機を作ることが出来なかった。
後半になるとようやく早いタイミングで前線がサイドに飛び出したところへと大きな展開が入るようになり、詰めてきた中盤の選手がフリーでシュートを打てる場面も何度か作ったのだがシュート精度が無くて枠を捉えられずと、圧倒的に攻めながらも得点できない嫌なパターンが続く。
この状況を救ったのがまたもACL男である山崎で、第1レグでの得点で見せたような中央突破のドリブルでリズムを作ると、後半38分にサイドからフリーで抜け出し、角度の無いところからGKの逆を突く日本人らしくないゴールを決めてチェックメイト。そのすぐ後に、そんだけ外せば1本ぐらいは決めるわな、のロニーが2点目を入れて試合終了。
遠藤は格の違いを見せてロニーもようやく点を取り始め、寺田や播戸も欠場選手の穴を埋め、悪い時には散々だった下平もチームの調子が上がると見違えるようになるなど(笑)、上り調子のガンバではあるが、もし決勝にアデレードが上がってきた場合、前線の高さとフィジカルに欠け、ミドルシュートが決まらない今の状態では相当苦戦を強いられる可能性が高い。これに慢心せずに早く大きなパスワークを心がけ、高い向上心をキープしてもらいたいところだ。

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