ACL準々決勝第1レグ アルカラマ-G大阪(1-2)

ACL準決勝に出場したJクラブの中ではガンバだけが第1レグに勝利したのだが、前半だけを見れば完全にガンバの負けゲームだった。
その前半ではあっさりと7分にセットプレイからマークを外した失点を喫してしまうと、最近10試合公式戦で勝ちが無い状態を示すように、中盤でパスは回せるんだけどトップにうまくボールが収まらず、パスのスピードも遅いのでスペースが作れずにサイドの上がりを伴う分厚い攻撃が出来ず、結局は人を固めたゴール前を無理やり中央突破するという形しか作れなかった。
しかし後半からは、ガンバにもボールを速く大きく回そうという意識が強くなり、それによりアルカラマのマークのずれが徐々に出るようになって前半のガンバになかなか無かったシュートまで持って行けるシーンが出始める。
そして山崎と播戸が投入された事でガンバの前線に変化と活力、そしてスピードが与えられ、25分にはセットプレイから山口が決め、32分には山崎のドリブルが相手と自分に当たってそのまま前にこぼれ、GKとの1対1を冷静に決めてガンバが逆転。アルカラマは疲れもあったのかその後は意外と反発力が無く、試合はそのままあっさりと終了。
ガンバはJリーグで最も得点の匂いがしない外人2トップと下平という穴はあったが(笑)、遠藤と明神の獅子奮迅の活躍によって、3チームの中で最も良い方向に意外な結果を手にした。まあ、アルカマラには組織的な攻撃はほとんど無くて個人がロングボール一発で抜け出してドリブル勝負という単純なサッカーだから、ホームの第2レグでは落ち着いてプレイしさえすれば問題なく勝ち上がれそうだ。