南アフリカW杯アジア最終予選グループ1 カタール-バーレーン(1-1)

すいません、バーレーン対日本でのバーレーンをカタールに置き換えて書いていいですか?と言いたくなるぐらい、ユニフォームの色が同じだったら全く見分けがつかないぐらいに似通ったタイプのチーム同士の試合だった。
つまり、カタールもバーレーン同様にパスワークで相手を崩すという発想は無く、パスは基本的に足元のみで前にスペースが空いた時には個人のドリブルやシュートになるという、まさに湯浅氏が見たら吐き気を催すであろう内容で(笑)、ウズベキスタンに3-0で勝ったチームという先入観を見事に覆してくれるような有様だった。
しかもカタールは先制点の直後にPKによる2点目のチャンスを逃してしまうと、バーレーンのマルズーキが2枚目のイエローで退場したにも関わらずに後はすっかりペースが落ちてしまい、1人少ないバーレーンに対して最後まで互角の試合を演じてしまったのは、まだまだカタールがW杯に出場出来るほど成熟したチームでは無い事を証明してしまったと言えよう。
ただ、アジアカップの日本戦でもゴールを決めたセバスチャンは、この試合でも単純なロングボールに反応して角度の無いところから先制点を決め、そのすぐ後にはバーレーンのマルズーキに倒されてPKを得るなど、相変わらず日本にとって危険な選手である事は変わりが無い。
日本としては、常に守備でカタールの先手を取って相手にペースを握らせず、セバスチャンに対してはフリーで自由なプレイをさせて気分を乗せるような真似をしなければ、カタールはそれほど恐れる相手では無いはず。そういう意味ではオフサイドトラップを効果的に仕掛けられる戦術が一番手っ取り早いだろうが、岡田戦術ではあまりそれは期待できそうに無いので(苦笑)、バーレーン戦と同様にセットプレイからの先制点で精神的な優位を得た試合運びが望まれるところだ。