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南アフリカW杯アジア最終予選グループ1 バーレーン-日本(2-3)

いやしかし、セットプレイが決まれば日本は勝てるという予測は当たったけど、こんなに点が入る試合になるとはね(笑)。
試合序盤は、予想通りバーレーンがしっかりコンパクトな守備を固めてきた事もあって日本もリスクを避けて放り込む落ち着かない展開で始まったが、10分を過ぎると徐々にペースが落ち着いて来始め、連携とまでは行かないまでも確実なパス回しでゴール前までつなぎ、内田の上がりからつないで田中達のGK正面を突いたシュートなど、いくつか惜しいチャンスを作り始める。
そして18分に、直前のレンジャーズ戦で決めたFKと全く同じ、低い弾道で壁の隙間を通す中村の見事なFKが決まって日本は待望の先制点をゲットするものの、当然そこからバーレーンの猛反撃が始まり、日本は相手のクサビから素早くつなぐ展開やマルズーキのオーバーラップのスピードを止め切れず、PAの中で何とかギリギリボールを取り返す厳しい流れに。
そんな中、44分に日本はまたもセットプレイからつないだシュートが相手の手にあたり、ラッキーにもこれを審判が取ってくれたおかげでPKゲット。キッカーは職人様が当然のようにGKの逆を突いて日本がいい時間帯で2点目を追加する。
これで日本もやや落ち着きを取り戻し、後半に入ってからはバーレーンのペースながらも日本の対応は慌てることなく、15分過ぎからはバーレーンのペースが落ちて日本がボールを持つ時間帯が増え始め、30分を越えると完全に相手の足が止まって日本はやすやすと横に並んでいるだけのバーレーンDFラインを突破してシュートチャンスを作るも、2度も連続でバーに当てるなどいつもの決定力不足を発揮。
それでも40分に途中出場の中村憲が相手に当たってコースが変わるラッキーなミドルシュートを決め、これで誰もがこの試合は終わったと確信したはずだった(苦笑)。
ところが42分にバーレーンの単純なサイドからの長いスルーパスを今野が触れたにも関わらずスルーしてしまい、DFの数が揃っていながらやすやすとゴールを決められ、その直後には単純なロングボールを闘莉王が頭でバックパスしたら、なんと楢崎が飛び出してしまっていてボールはそのままゴールの中へ。当然これでバーレーンは息を吹き返してしまい、ここから何度かシュートやクロス、FKのピンチはあったが、何とかかんとか日本は1点差を守りきり、とりあえず目標の勝ち点3はゲット。
暑いアウェイで残り時間5分に3点差になったら誰でも気が抜けるのは当たり前だし、2点差と3点差では選手の緊張感も違うだろうから、一概に中村憲のシュートが入ってなければ・・・などと書くつもりは無いが、大楽勝がたったの2分間でここまでピンチになるという教訓はしっかり心に刻んでおくべきだろう。
内容については、さすがに海外組を揃えただけあって妙なイージーミスを中盤で起こす事は無かったが、やはり長谷部と遠藤では中盤でのチェックが甘くて中央でバーレーンを止められず、サイドに展開されて日本が苦手とする(と言うより阿部と内田が苦手な(笑))1対1での個人勝負を何度も仕掛けられてしまったし、攻撃面でも連携や展開のスピードについてはまだまだ出来ておらず、足を止めてのボールキープをさらわれてファールをアピールするような醜いシーンが多かったのも事実。
まあ、とりあえず今日のところはくどくどと言うまい(笑)。裏のカタール対ウズベキスタンがなんと3-0という試合になったのを見ても、このグループは混戦になる事が予想されるだけに、初戦で勝ち点3を取れたことは大きい。次のウズベキスタンもしっかりホームで叩いて、まず1国に引導を渡しておきたいところだ。

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