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スコットランド・プレミアリーグ第3節 セルティック-フォルカーク(3-0)

解説の方もネット上での評判も、セルティックが見事なパスサッカーでフォルカークに完勝!という見方が多い試合だったが、個人的には希望と同時に危うさを含んだ試合だったなと思った。
確かに、フォルカークの運動量が落ちた後半途中からはセルティックがほとんどボールを支配しきった展開になっていたが、前半途中まではフォルカークのパス回しにセルティックは中盤で全くボールが奪えず、後半もカウンターに対してセルティックのDFのチェックと押し上げが足らずにシュートまで持って行かれる場面が見られ、格下相手ならともかくとして次のレンジャーズやCL本選で、強い相手のパスとプレスに対抗するだけの力強さがあったとは思えない。
とは言え、フェネホール・オフ・ヘッセリンクとサマラスが2トップだった時間に比べて、怪我のフェネホール・オフ・ヘッセリンクに代えてマロニーが入った後のほうが総合的にも内容は良かったし、クロスのマクギーディとスルーパスのマロニーというように、同じドリブラーであっても持ち味が若干違うために役割が重なる事も無く、可能性という面では希望が見えたのは確かだ。
サマラスやマロニー、そして中盤からの縦パスという武器を見せたクロサスらを今のスタメンにどう組み合わせていくのか、現代のポゼッションサッカーに必要不可欠なDFの押し上げと中盤の守備意識によるコンパクトネスをどう実現するのか。監督とチームがここからやらなければならない仕事の方が、ここまでよりもはるかに大変なのは確かである。

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