ツール・ド・フランス2008第20ステージ

18、19と総合争いに大きな変化は無いままに、いよいよ迎えた最後の勝負、53km個人タイムトライアル。個人的に休み中の旅行明けなので(笑)、レースの経過については省略。
で、結果から言うと、TT前にはマイヨジョーヌの獲得が固いと見られていたエヴァンスのタイムが伸びず、トップタイムのシューマッハーから2分5秒遅れ、ライバルのメンショフにも10秒遅れるさえない結果。逆に4位のコールはエヴァンスから16秒差で表彰台ゲットと大健闘。
そして最後に走ったサストレは終始冷静さを保ちながら走り、エヴァンスからわずか29秒差、総合でも1分5秒の差に詰められただけで、念願のマイヨジョーヌの獲得をほぼ確実にした。
ここまでTTではあまり結果が出せていなかったコールやサストレの健闘は、総合トップや上位にいる事でモチベーションが上がる現象、つまりマイヨジョーヌマジックによるものなのは確かだろうが、順位を失ってもともとだったコールとサストレとは逆に、絶対有利と見られていたエヴァンスにとってはそれがプレッシャーと力みにつながってしまったのだろう。
また、シュレック兄弟については弟がTTで4分のロスを喫しながらも新人賞のマイヨブランを死守、兄は弟からさらに遅れて6位に転落と明暗を分けた。彼らは17ステージで力を余していたように見えたが、その後調子を落としてしまったようだ。兄についても、肩の荷が下りた瞬間にモチベーションの変化による影響があったのかもしれない。
さて今日はツールのフィナーレ、シャンゼリゼゴール。マイヨヴェールはおそらくフレイレで間違いないだろうが、最後のアタック&スプリント合戦はやはり毎度の楽しみだ。