ツール・ド・フランス2008第4ステージ

今年のツールを占う上で重要な、最初の個人タイムトライアル。
距離こそ30km弱とそれほど長くないTTだが、時折降る雨と相変わらずの強風のためか、このステージの絶対的な本命だったカンチェラーラは5位に終わり、総合争いの選手の中でも意外とくっきり明暗が分かれてしまう結果となった。
第1ステージを取るなどここまで好調で、総合争い本命と見られていたバルベルデはステージ勝利のシューマッハ-から1分34秒差の23位に沈み、スイスを取ったクルイジガーも1分51秒遅れと奮わず、サストレ・シュレク兄弟のCSCトリデンテは1分台後半で仲良く失速。もともとTTが得意でないリッコに至っては、なんと3分36秒遅れの115位と早くも総合争いに白旗状態の有様。やはりジロや前哨戦で結果を出しすぎてしまうとピークがずれてしまうのだろうか。
逆にキルシェンは18秒差の2位と大躍進で、エヴァンスとメンショフは約30秒の遅れと経験の強みを見せる安定ぶり。クネゴは1分26秒送れとは言え、もともとTTがそれほど得意でない事を考えれば悪くない結果か。
新人賞ジャージ争いの中では、ロヴクヴィストとニバリが1分以内でゴールと大健闘。ともにキルシェンとクルイジガーという絶対的なエースがいるが、これ以降のステージでの活躍が楽しみな2人である。