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タイ戦の展望などなど

今日はU-23カメルーン戦、金曜の深夜はユーロの地上波、そして土曜日はアウェイタイ戦という事で、怒涛の試合ラッシュが待ち受けているので今日のうちにタイ戦の展望をやっときます。
まず、3次予選のレギュレーションでは、同じ勝ち点ならばグループ内での得失点差、総得点、そして当該国同士の勝ち点差という順序になるので、今の日本とオマーンの得失点差を考えれば、タイに勝てばほぼ決まりとは言え、やはり出来るだけ多くの得点を取っておきたい所です。
その意味で欠場が濃厚な中村のセットプレイが無くなるのは痛いですが、中村がいると彼の存在感ゆえにボールが中村を経由する形が多くなってシュートまでの時間がかかってしまうのも事実で、テンパると前線に張って裏に飛び出す事しか頭に無くなってしまう大久保の不在とともに、日本にとっては流動性の高い攻撃を実現するチャンスでもあります。
トルシエやオシムなら、まずチームとしての戦術やスタイルありきで、それに合致しない選手は使わないというはっきりしたポリシーがあったのですが、岡ちゃんは他の日本人監督と同様に選手の才能を重視しすぎてしまうところがあるので、ここで内容が向上すれば少しは岡ちゃんも才能偏重の考えを改めるかなと(笑)。もちろん、その逆の可能性も十分あるわけですが(苦笑)。
時差の関係で今回は電通の横やりが入る余地無しに夜開始だし、選手も暑さには体が慣れているはずなので、オマーン戦に比べればそれほど運動量の悪化を心配する必要は無いでしょうが、オマーンにやられかけたようにSBが上がったスペースにロングボールを通されるパターンは防がなければなりません。
従って、完全な2トップにして相手DFに対してプレッシャーをかけ、なおかつ高さを利用するという意味で、巻や矢野をFWの片割れに、玉田をこぼれ玉狙いで配置する形がいいでしょう。そして、高さに欠けるタイDFに良いポジションを取らせる前に早くシュートまで持っていく攻撃が欲しいところです。単純なドリブルではスピードで追いつかれてしまうので、香川や山瀬よりも、中村憲や遠藤を使ってポゼッションから一気に早く攻めるパターンで行きたいですね。松井の起用は危険な香りがするけど、岡ちゃんは使うだろうなあ・・・
とプレビューはこの辺にしておいて、信州ネタに食いついてくれた(笑)びりけんさんからの信州ダービー報告を。

八日の信州ダービーのレポをまとめていたところにネタを振っていただいたので。
ちなみにダービーはスコアレスドロー。4126人の観客が入りました。松本山雅から長野パルセイロに移った選手にはお約束のようにブーイングが浴びせられ、独特の雰囲気に飲まれてしまった審判がゲームコントロールを放棄してしまいあわや乱闘のひと悶着もありました。
ゲームとしてはケガ人続出の松本がようやくほぼベストメンバーで臨んだものの、攻撃の形がまるでできていないし、新加入より去年からの選手のほうが動きがいいくらいで今季の不調を象徴するかのような内容。GKとDFの頑張りで負けなかったものの事実上の終戦。ただ早くに全社へ切りかえられるのは不幸中の幸いでしょうか。
AC長野パルセイロが唯一無敗で首位。中でも守備の成長振りは目を見張るものがあり、ひいき目なしにこの順位は当然だと思います。ただダービーでもゲームを支配しながら勝ちきれないなどいたずらに混戦を演出してしまってるあたり、常勝とは言いがたい。これからはリーグ優勝の先を見据えた強化が必要になってくるでしょう。
優勝争いは勝ち点2の中にひしめく長野にJSC、金沢の3チームに絞られました。ただ金沢は一度崩れると建て直しがきかない悪癖がまるで直っておらず、最後は長野と、相変わらず安定しているJSCの一騎打ちになりそうです。
中断期間をはさんで後半戦に突入しますが、課題をどう埋めていくか。そして補強もポイントになってくるでしょう。次のダービーはリーグ最終戦。恐らく優勝を賭ける長野に松本が立ちはだかるはずです。

相変わらず北信越の足の引っ張り合い切磋琢磨ぶりは熱いですね。JFLでは岡山や北九州が健闘してますし、地域のレベルも確実に上がっているように思います。今期の終わりには、どこかがJFLへと駒を進めて、北信越からJへの機運がさらに高まって欲しいところです。

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