北京五輪代表カメルーン戦メンバー発表

反町ジャパンのカメルーン戦メンバーが発表されましたね。
怪我とGKの選手枠の問題で外れた岡崎を林を除けば、トゥーロンから落選したのは中村北斗のみで、トゥーロンの好調だった内容を考えればまず妥当なところでしょう。本大会の選手枠が18人で、OAが3人起用される事を考えれば、この中からさらに6人が落とされるわけですから実に厳しい競争です。
トゥーロンについては、昨日やっとこさコートジボワール戦を見ましたが、特に前半の内容は、中盤ではワンタッチで早くボールを回してサイドに展開し、バックラインのパス回しやビルドアップもスムーズで、今まで何でこれが出来なかったのかと本当に不思議でたまりませんでした(笑)。
それだけ、実際に海外のチームと連戦する事が、若い彼らにとっては経験を吸収して潜在能力を引き出し、実際のプレイに応用するために非常に有効である事の証明なわけで、A代表に帯同している長友や香川、内田、安田もここで見てみたかったですねえ・・・まあ、アジア3次予選の本番という舞台はメンタル的な成長にはつながるんでしょうけども。
とりあえず、トゥーロンを見る限りではある程度チームの組織という部分では出来上がりつつあります。コートジボワール戦では2失点してしまいましたが、いずれも個人のミスからのものなのでチームがどうこうしてもどうしようもなく、選手本人が反省して次に活かすしかありませんからね。
残る大きな課題としては、やはり点を取る部分。コートジボワール戦でもあれだけボールを支配していながら、ラストパスやトラップ、1対1での仕掛けの部分でアフリカンの反応の速さと足の長さに阻まれ、結局それほどの決定機を作ることが出来ませんでした。
特にアフリカ相手では、4バックのゾーンをしっかり引いている場面でスルーパスやドリブル突破というのはそう簡単に出来る事ではなく、とにかく早いタイミングでDFラインの裏を取って中がマークを外して飛び込む場面を作るか、コートジボワール戦の1点目で、森重が攻撃参加してゾーンの中に割って入ってパスを通したように、リスクをかけて数的優位を仕掛けるしかありません。そういう部分をこれからどれだけ詰められるか。
カメルーン戦は、OA抜きで反町監督がベストだと考えるメンバーになるはずで、どういう攻撃を軸にするのか、誰を仮想OAとして考えているのか、まずはそこに注目ですね。