スコットランド・プレミアリーグ セルティック-ハイバーニアン(2-0)

残り2節を残して、セルティックが全勝で行けばレンジャーズが引き分けた時点でセルティックに優勝が転がり込む可能性が高くなった状況での試合。
試合は、さすが伊達にリーグ上位をキープしているわけではないチームらしく、ハイバーニアンが選手一人一人が落ち着いたボールキープをパス回しを見せてセルティックを押し込むが、セルティックも珍しく鋭いカウンターで対抗する形を見せて、その後は互いに危険回避のためにDFラインが下がり気味になって中盤が空いた展開が続く。
そうなると個々の技術に勝るセルティックが優勢に試合を運ぶようになるが、中村のFKがポストに当たったり、中村からパスを受けたマクドナルドがGKを交わしながら決められずにクリアされるなど、セルティックはなかなか好機をものに出来ない嫌な時間が続いてしまうが、37分にようやく中村のCKからマクナマスがヘディングを決めてセルティックが先制してまずは一安心。
しかし後半もセルティックは余裕のある試合運びというわけには行かず、攻め込みながらもクロスが合わなかったりドリブルで交わしながらシュートが決まらないなど試合運びのまずさは相変わらずで、逆にカウンターやセットプレイから一瞬の隙を突かれて枠に飛ぶシュートを打たれるが、ボルツの反応で何とか防ぐなどヒヤヒヤものの展開は変わらないままで試合は進む。
84分にハイバーニアンのカニングが2枚目のイエローで退場すると、ようやくセルティックはプレイに余裕が出てくるようになり、87分にCKから相手選手のクリアが流れたボールがフリーでいたマクドナルドの前に落ち、これをしっかりマクドナルドが決めてやっとこさ試合を決める2点目をゲットし、セルティックは絶対必要な勝ち点3を苦しみながらもゲットした。
まあ、決めるべきところを決めていればという試合ではあったが、逸機にもめげずに最後まで集中力を切らさずに粘り強く試合を進められたのが結果につながったように思う。中村も、この試合ではSBのウィルソンの上がりが良かったせいか(?)すっかりアシストモードになってシュートを打つ場面は無かったが、守備で再三ゴール前での危ない場面でカバーリングを見せるなど、フォアザチームの姿勢が見られたのは嬉しかった。とにかくあと1試合をしっかり勝って、悔いなくシーズンを終わって欲しいところだ。