J1第11節 横浜Fマリノス-大宮(1-1)

ゴールデンウィーク中の連戦のおかげで、両チームの弱点が一気に浮き彫りになった試合だったね。
前半の横浜はとにかく人に動きが無く、いつもよりさらに動きの悪いロペスが完全に蓋になってしまい、2トップは完全に大宮DFに狙われてボールをキープ出来ず、たまに山瀬や小宮山が単発で上がってみたりするだけで、連動した攻めというものが全く見られなかった。
しかも、ほぼ1ボランチの松田だけは上がっても(笑)3バックがそれほど高い位置取りをしていないために、コンパクトで押し上げの早い大宮に次々とボールをカットされ、16分にはサイドでボールを受けた藤本に小宮山がドリブルで交わされ、クロスをマルケスに合わされて失点する始末。
さすがにこの惨状には桑原監督も我慢できなくなったのか、後半に兵頭を入れてからは内容が一変。山瀬がトップ下に入って大宮DFにプレッシャーをかけ、兵頭が惜しみなくフォローに行く動きで横浜のDFラインが押し上げられるようになり、高い位置でカットして素早く攻めに転じる攻撃が実って同点に追いつくことが出来た。
とは言え、本来桑原監督が目指しているはずのポゼッションサッカーと、3バックなのに山瀬を中心とした縦に早く中央突破する現状のサッカーはあまりに乖離しており、この辺の折り合いを付けて行かないと優勝争いに加わって行くのは難しそうだ。つーか、中村を獲得してどうすんのって感じ(笑)。
大宮は、前半はまさに山形ハードワークスタイルの完璧な内容だったけど、後半はさすがにバテが来てしまって横浜のシフトチェンジに対応できなかった。前半の終わりごろに圧倒していた時に2点目が決まっていれば、というところだろうがまあ仕方あるまい。大宮も、横浜のように後半から投入して前線で走り回れるような選手が欲しいところだったが、そういえばペドロはどうしたんだろう?