欧州CL準々決勝第2レグ チェルシー-フェネルバフチェ(2-0)

ホームでフェネルバフチェが2-1で先勝した後を受けての第2レグだったが、チェルシーが地力の差を見せて順当に勝ち上がり。
とは言え、ジーコ率いるフェネルバフチェは、チェルシーのホームだからと臆する事無く非常に勇敢に立ち向かい、特に後半の最後はGKイラーリオのナイスセーブで防がれたとは言え、2度ほど決定機を作り出してチェルシーに冷や汗をかかせたのは立派だった。
チェルシーが試合開始わずか4分でバラックが先制点を頭で決めた展開と、チェルシーがそれほどボールの支配にこだわらないプレイスタイルが持ち味という面はあるだろうが、セルティックやシャルケがバルサ相手に見せたような腰の引けた戦いにならなかったのは、やはりジーコが監督をやっているメリットではあるのだろう。
なんせジーコにしてみたら相手の面子は監督を含めて全て格下で、日本でもそうだったが試合前後には相手の監督や選手が皆挨拶に来るような状況なのだから、特にアウェイで格上相手に萎縮する事が多い欧州の選手にとっては、これほど心強い監督もいないはず。それにジーコが監督だとブラジル人選手も手を抜けないし(笑)。
ま、日本の場合はホームだと自信よりもプレッシャーの方が勝ってしまい、かえってアウェイのほうが開き直って良い試合をしてしまうメンタルだったから、そういう意味ではあんまりジーコ効果は無かったけどね(笑)。
でもまあ、ジーコは良い監督になって来たんじゃないかな。それでもまだ日本には早すぎる監督だとは思うけど、つくづくジーコとオシムの順番を入れ替えるべきだったよなあと思ってしまった。