ACLグループリーグ グループF 鹿島-ナム・ディン(6-0)

昨日は飲み会があってすっかり酔っ払い、その後に見た試合という事で簡単な印象を。
オリヴェイラ監督は、「イメージと創造性の共有を重視している」という試合後の談話のとおり、開幕から変わらないベストメンバーで臨んだ試合だったが、その効果と重要性が見事に体現された内容と結果だった。
鹿島は時折ミスが散見されたものの、やろうとしているサッカーは実にロジカルで、フィールドの10人が常にバランスの取れたポジションを保ち、まるで15パズルのように、ある選手が攻め上がれば誰かが空いたポジションに移動し、その連動された動きを全員が共有して確実にフリーになった選手にボールを回すプレイが貫かれていた。これでは戦力的に格下のクラブはひとたまりもないだろう。
その辺は、ショートパス戦法とやらでバランスを崩してやたらとボールサイドに人を集めてしまったり、毎回先発をいじくっては意思疎通の無い出たとこサッカーをやろうとする日本人監督とは、オシム同様全く次元が異なる思考を持っているといえる。
ただ、やはり鹿島の相手はガンバのグループに比べると力量が劣っているのも確かで、バランスの取れた守備陣形を敷いても個人能力で突破されたり、フィジカルやスピードで太刀打ちできなかったりした時にどういう策を取って対抗できるのかという部分については、まだ未知数のところがある。北京がクルン・タイ・バンクに勝って鹿島と一騎打ちの様相になっているだけに、次の北京との試合が楽しみである。