浦和の問題とジュニーニョ帰化の話

昨日は風邪で横になりながら、JSPORTS1で再放送された横浜FMと浦和の試合を見ておりました。
あちこちで書かれているとおり、浦和は本当にキャンプをしたのかというぐらい、チームとしての攻守の形が全くバラバラで、中盤で前を向いてボールを持ってもFWやサイドがフォーメーション通りの位置に並んで立っているかFマリ守備陣と共に走っているかのどちらかで、誰が引いてどう受けて、そこから誰にどう展開するのかといった共通意識が全く見られず、ロペス・山瀬・ロニー・大島の関係が出来上がっていてボールがスムーズに運ばれる横浜と好対照でした。
確かに高原とエジミウソンにキレが無かったのは事実ですが、そもそも高原はポンテやワシントンみたいに一人で何とかしてしまえる選手ではなくて、あくまで一瞬のキレとポジショニングで勝負するタイプなので、昨シーズンのような引いた守備からボールを預けて、前線がボールをキープしている間にゆっくり攻撃に人数をかけて行くサッカーじゃ機能しないのは当たり前です。
浦和がワシントンを放出した時、てっきり私はワシントン以上に個の能力が優れたFWを取ってくるものだと思っていたのですが、高原を取ると聞いて浦和はサッカースタイルを大きく変えるものだと思ったら、結局おんなじだったのでガックリしました(笑)。まあ、もともとの個のレベルが高い浦和ですから、コンディションが上がれば少しはマシになるんでしょうが。
世間では川崎のジュニーニョが帰化する意思を見せているニュースで沸いているようですが、能力の高い選手を並べるだけで試合に勝てるのなら監督などいらないわけで、まず予想されるレベルの相手に対し、手持ちの選手で勝つためにはどういうサッカーが必要なのか、そこに足りない部分をどう練習でレベルアップするのか、それが出来て初めて新戦力をチームに加えるかどうかの吟味が出来る段階になるはずです。
相変わらず救世主扱いが大好きなマスコミを見ていると、トルシエやオシムがやって来た事の本質が日本には全く浸透していないんだなという事を痛感させられますよねえ・・・