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欧州CLベスト16第2レグ バルセロナ-セルティック(1-0)

中村自身はトップ下での出場で楽しかったそうだが、セルティックがバルサに汗一滴かかせなかったという点では、こちらにとってはちっとも楽しくない試合だった(笑)。
試合開始わずか2分で、バルサお得意のロナウジーニョのサイド溜めから数的優位を作られてのオーバーラップにウィルソンがあっさり振り切られ、クロスを中でシャビに合わされて失点した時点で早くも試合は終わってしまった。
そこからあからさまにバルサはペースダウンしてパス回し主体のサッカーになったのだが、セルティックはバルサの選手に厳しく当たりに行くような事は無く、ひたすら自陣に引きこもって相手のミスを待つだけの形に終始し、ようやくボールを奪ってもまともにパスをつなげられずにバルサのターンと、ボールをきちんとコントロールしているという意味でのポゼッション比では、間違いなく9対1ぐらいの差があった。
後半になって、この日ひどい出来だったドナーティに代えてスノを入れてからは、少しだけフィジカルなプレッシャーが中盤でかかるようになってセルティックも攻撃する時間が作れたのだが、あっという間に2、3人がボールホルダーを取り囲むバルサのプレスの前ではなかなか早いタイミングでボールを前に出せず、決定的な場面は最後まで作り出すことは出来なかった。
中村のプレイも、ポジションこそ一応トップ下に位置していたものの、さほど前線からプレッシャーをかけるわけでもなく、かと言って中盤の守備に積極的に参加するでもなく、何となくフリーな位置にいてボールを受けては横や後ろにパスを流すプレイが多かった。
さすがに他の選手ほどミスが多かったわけじゃないが、助っ人がトップ下で期待されるような働きにはほど遠かったと言わざるを得ない。ロナウジーニョやメッシに今更なれと言う気は無いが、この程度のレベルで楽しかったというのは正直寂しいよなあ・・・

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