パンパシフィック選手権決勝 G大阪-ヒューストン・ダイナモ(6-1)

10日以上前に行われ、それもようやく3/2にスカパーで初放送となった試合なので雑感程度の感想を。
結果的にガンバが6-1で大勝した試合だったが、それほど互いのチーム力に大きな差があったわけじゃなかった。
ヒューストンはロサンゼルスと同じように、4バックの組織的なアメリカ式ガンガンプレスサッカーが特徴のようだったが、2列目が横に並んでDFに突進するような片鱗を見せたのは後半開始直後ぐらいで、コンディションの問題なのか日本を舐めていたのか、それ以外の時間はプレスが連動せずにボールホルダーをフリーにさせてしまい、非常に浅いラインをバレーに軽々と突破されて大量失点を喫してしまった。GKのオンスタッドも、MLSの失点率記録を作ったとは思えないほど反応がお粗末で、集中力がよっぽど切れていたんだろう。
ガンバは、この試合ではルーカスのアイデアと裏に抜けるスピードを持ったバレーのコンビが絶妙で、これはJリーグでラインを上げて戦うようなチームにとっては相当な脅威になると思わせる切れ味があったが、ヒューストンが途中から相当サイドを重点的に攻めていたとは言え、ミネイロのポジショニングと連携のまずさを筆頭に、何度もフリーでクロスを上げられる場面を作られてしまっていて、幸い失点は1で済んだものの、下手をすると6-5ぐらいの馬鹿試合になる可能性もあった。
ガンバのSB陣は加地・橋本・安田と代表関連でいない場合が多いので、ミネイロを早くチームにマッチさせないと厳しそうだけど、相手のコンディションやピッチ、そして審判(笑)にあまりに差があるのでこれで安心とは言えないまでも、ACLに向けて良い自信をつける大会になっただろう。ガンバは厳しいグループに入ってしまったけど、まずは初戦を快勝と行きたいところだね。