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ピクシー監督と岡田監督

最近の寒波連発ですっかり風邪を引いてしまいました・・・
そんなわけで昨日は鼻ズルズルの状態でJリーグプレシーズンマッチのFC岐阜対名古屋の試合を見ていました。岐阜ホームの長良川競技場はぱっと見で結構お客さんが入っていて観客の熱気もダービーらしいものが感じられ、リーグ戦での対戦はまだまだ先になりそうですが、この先が期待できる雰囲気でしたね。
岐阜はまだJ2に上がったばかりですが、まだこれといったチームの形こそ出来上がってない様子ですが、個々の選手の技術レベルは思ったより高く、ゴリさんの教育効果か各選手に頑張る姿勢が感じられ、なかなか好感の持てるチームになっていました。
ピクシー率いる名古屋については、こちらもまだ守備の連動性が構築されていなくてプレスがかかりきらず、度々中央を岐阜に突破されてゴール前まで攻め込まれていましたが、攻撃については幅広くサイドのスペースを速く使って数的優位の状況を作り出して中へとボールを送る狙いが徹底されていて、得点こそPKの1点に留まりましたがチャンスの数は非常に多かったです。
と言うか、正直ピクシー監督がちゃんと様になっているのに少し驚きました。東アジアの日本の体たらくを見るにつけ、だんだんピクシーのほうがマシと書いていた事が冗談にならなくなって来ているような(苦笑)。
その東アジア選手権については、この人を筆頭にネット上でも異様にポジティブな意見が並んでいてびっくりしているのですが、その人らはもう一度エジプト戦の内容を見てみるべきですよね。
もしオシムが健在のまま3次予選や東アジア選手権を迎えていたら、オフ明けだけにまず間違いなく今までのサッカースタイルを再確認するために、怪我人があっても出来るだけ従来と同じメンバーで戦ったはずです。トルシエも、合宿や試合の度に戦術練習のおさらいを行っていましたね。
つまり、それだけチームスタイルのベースは維持していくのが難しく、同じメンバーであっても何度も復習しなければならないものなのに、いきなり田代や山瀬、安田や内田といったメンバーを起用して1ボランチだ1トップだとコロコロフォーメーションを変えていたら、オシム自身でさえエジプト戦の再現は不可能ですよ。
新戦力のテストになったという肯定的な意見もありますが、まずチームの土台があって初めて新戦力がマッチしているかどうかを判定すべきなのに、土台が無い状態でテストをしたところで、それは試合の瞬間の状況でどうだったかという以上の価値は存在しません。まあ、狭い場所に人数が固まってチマチマとパスを回すサッカーがベースというなら別なんでしょうが(笑)。
たまたま平山と闘莉王が入って形になった(にもかからわずに鈴木を外して小野を入れて失敗した)山本五輪代表や、メンバーをいじり倒して迷走を繰り返し、U-20組が入って走る選手を揃えて予選の最後にやっと戦えるようになった反町五輪代表のように、岡田ジャパンも従来の日本人監督と同じく、選手の組み合わせに過度に依存する「たまたまチーム」になっちゃうんでしょうかねえ・・・

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