誰もが走る時代

昨日書いた記事に関して、「稲本の事が嫌いなのは良く分かったら、不愉快なんでもう書かないでくれ」との罵詈雑言メールをいただきました。ありがとうございます(笑)。
でも、昔からここを見てくださっている方なら分かると思うのですが、中田ペルージャの時代から海外組を応援するというスタンスでやって来ている以上、稲本も当然好きな選手の一人なわけで、小野もそうなんですが今の代表選手を見渡してみても、天賦の才能という面では彼らに匹敵する選手はいないと思っています。
ただ、全員守備全員攻撃が当然の現代サッカーにおいて、ロナウドや全盛期のロマーリオのように、1試合に必ず1点取ってくれるような世界でもほんの一握りの天才を除けば、やはりしっかり走れない選手はコンスタントに出場し続けるのは難しくなっています。
純粋な才能という面では彼らに劣っている中村俊輔や中田旅が試合に出られていたのも、足が遅いなりに一生懸命走っていたからであって、そういうのを見ると稲本や小野についてはどうしても歯がゆい思いを持ってしまうんですよね。まあ、小野の場合は怪我をした事が主な理由ではあるんですが。
もっとも、それは彼らだけが原因じゃなくて、上手いがゆえに走らなくてもボールが集まる、対人のスキルが低くても自由にプレイが出来てしまう、当時の日本の環境や育成システムに問題があったのも確かでしょう。しかしそれも、柏木のもてはやされ方や高校選手権での流経大柏の台頭を見て分かるように、日本でも大きく認識が変わりつつあります。
小野はボーフムで2アシストデビューという上々の再スタートを切ったようですが、まだまだこの世代には老け込んでもらっちゃ困りますからね。月1050円を払っても良いと思わせる活躍を稲本には期待しています。ってまた稲本について書いちゃってどうもすみません(笑)。