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イタリア・セリエA第17節 インテル-ミラン(2-1)

FCWCに優勝したミランと、セリエで首位を独走しているインテルが対決する注目のミラノダービー。
試合はまずホーム側のインテルが攻勢に出て、イブラヒモビッチがフリーでボレーを打つ場面を作ったが、すぐにミランも修正を施してインテルに主導権を握られながらも要所ではきっちり押さえる展開になる。ミランはセードルフとガットゥーゾの両駆動輪にいつもの活発さが無かったが、守備の寄せの早さはさすがのレベルを保っている。
こうなるとミランのカウンターが冴える事になり、18分には裏に抜けようとしたピッポをコルドバが倒してしまい(つーかピッポの演技臭いが)、この日唯一好調を保っていたピルロが見事な弾道を描くFKを決めてミランが抜け目無く先制点をゲットする。
しかしインテルもそれしきではひるまず、カカーの危険なドリブルもイエローを消費しながらうまく切り抜けると、36分に左サイドへの展開から人数をかけて守るミラン守備陣の間を抜いてパスをつなぎ、最後はクルスが振りの早い鋭いシュートをニアに決めてインテルが追いつく。
後半が始まると試合はやや落ち着き、インテルも前半ほどの勢いは見られなくなってしまったが、それ以上にミランの落ち込みは激しく、ピッポとガットゥーゾに代えてジラルディーノとエメルソンを投入するものの肝心のカカーが全く動けなくなり防戦一方。
そしてとうとう63分にマルディーニの頭でのクリアをいち早く拾ったカンビアッソがミドルシュート、これを何故かヂダが目測を誤って反応していまい、ボールは無残にもヂダの足元を抜けていってインテルが勝ち越しゴール。残り10分からミランは測ったように全員が息を吹き返して猛攻にでるが、インテルがしっかり守り抜いて勝利。ミランはまたもジュゼッペ・メアッツァで勝てなかった。
インテルの強さは、まずスタンコビッチやヴィエラ、フィーゴが抜けても、この試合で活躍を見せたヒメネスや、キブ・サネッティのコンバートで穴を埋められる豊富な選手層にあるのは間違い無いが、特に攻撃面においては、シュートはもちろんクサビのパスでもクロスでもとにかくボールスピードが早く、またそのボールをミス無く受けられるだけのスキルが全ての選手に備わっている事に感心させられる。その辺は緩急をうまく使うミランと好対照をなしていると言える。
ミランは現状のコンディションではやれる事を全てやったかなという感じ。ロナウドはいつ復活するかも分からないし、攻撃陣の層の薄さはインテルとはまるで比較にならない。冬の補強がうまく行かなかったら、ビッグイヤーはおろかリーグ4位も危なそうだなあ・・・

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