フランス・リーグアン第19節 マルセイユ-ルマン(1-0)

順位ではルマンが上だが、地力では格上のマルセイユが相手とあって、ルマンにとっては底力が試される試合。松井はいつものように左ウイングで先発。
マルセイユのサッカーは非常にシンプルで、とにかく後ろがきっちりと守ってニアングとシセの身体能力で攻めるという形のみなのだが、ルマンのような個の能力が劣る相手には非常に効果的で、14分にバイタルのエリアをナスリに使われ、サイドのスペースに抜け出したニアングが浮き球をコースに決めてマルセイユが先制する。
その後は少しマルセイユの勢いが落ちた事もあってルマンがマルセイユの攻撃を受け止め始め、松井の右サイドからのシュートがバーに当たったり、セセニョンの強烈なミドルがわずかに外れるなど惜しい場面を作る。
後半12分からルマンはルタレクを投入して2トップにした事でマルセイユのスペースをルマンが使えるようになってクロスを上げる場面が増えるのだが、マルセイユのCBも強くてなかなかデメロも競り勝てない。最後はルマンが攻勢を強めてセットプレイから惜しい場面は作るのだが最後までマルセイユのゴールは破れず、ルマンは今年最後の試合で勝ち点を取って終わることは出来なかった。
個のレベルでは確かにマルセイユが上だったが、後半の試合運びを見てもチーム力としてさほどルマンが見劣ってはいなかっただけに、序盤にあっさりと失点してしまったのは非常にもったいなかった。マルセイユが基本的にSBがそれほど上がらず、縦のスペースを消されていたので松井もアーリークロス以上の仕事をさせてもらえなかった。ルマンは年明けにたくさんいる怪我人が戻ってからどう盛り返せるかというところか。