フランス・リーグアン第16節 ルマン-ナンシー(2-1)

ルマンは久々に松井がスタメンに復帰し、現在リーグ2位と好調のナンシーをホームに迎えた試合。
序盤はナンシーがボールを支配、DFラインのマークに移行するタイミングが不安定で最近は失点を重ねているルマンを攻め立て、早速9分に右サイドからのクロスがバシャの手にあたりPK。その後も、相変わらず足元でパスをつなぐかロングボールでしか攻め手の無いルマンは引いて守るナンシーの前に完全に沈黙、しかもロマリッチの足元を狙われて危ないシーンも連発する始末。
後半になると多少ルマンに積極性が出始め、流れるようなパスこそ無いものの、ロングボールから選手が多く攻め上がってセカンドボールを拾う場面が見られるようになり、59分にようやくCKからイェブダが高い打点のヘッドを流し込んでラッキーな得点をゲットすると、79分にはカウンターからのロマリッチのパスに反応した松井が走りながらのクロスを上げ、これがナンシーDFの頭をギリギリで越してジェルビーニョの足元に収まり、ジェルビーニョが落ち着いて決めてとうとう逆転。あとはルマンが無難に逃げ切って終了。
実力とチーム状態で上回るナンシーが、あまりに早く守備を固め過ぎたために同点になってからも攻撃的な姿勢に変換出来なくなった、いわば相手の自滅にルマンは助けられた格好となった。控えGKのロシュが安定していたとは言え相変わらずCBは不安定だし、攻撃は足元パス+一発勝負のみで、これではとても上位を狙いますよと言えるサッカーではない。
松井は腰の状態も上向きなようでアシストになったクロスは見事だったが、松井にもしっかりマークを付けられたのもあってそういう場面があまりに少なすぎた。とは言え、そんな中でアシストという結果を出せたのは良かった点で、これからもそう急にルマンのサッカーが松井向きになるとは思えないが、辛抱して結果を狙って欲しいところ。