欧州CLグループH セビージャ-アーセナル(3-1)

試合は序盤からセビージャが攻勢に出たものの、アーセナルがしっかり守りを固めてサイドに流れたベントナーからのクロスをエドゥアルドがトラップ、ダニエウ・アウベスを押さえながら技ありのシュートを決めると一気に流れはアーセナルに傾き、その後は華麗なパス回しでセビージャを翻弄する。
しかし、24分にセンデロスのとんでもないクリアミスから最後はケイタが強烈なシュートを叩き込んで同点に追いつくと形勢は一変。対面のトラオレを蹴散らしてダニエウ・アウベスがサイドからロングボールやクロスをアーセナルDFに突き刺し、受けに回ったアーセナルにシュートの雨を降らせる。
あいにくこの日はルイス・ファビアーノとカヌーテの2トップにシュートの精度が無かったが、それでも34分にルイス・ファビアーノがFKから頭で逆転弾を決め、試合終了間際にはクロスに飛び込んだカヌーテが引き倒されてPK、これを自分で冷静に決めて何とかFWとしての面目を守った。
アーセナルにもボールを完全に支配した時間があったように、もともとのチーム力に大きな差が無いと思われる両チームだが、それだけに一つのミスや得点が引き起こす勢いの差というものの怖さを見せ付けられる試合だった。
まあアーセナルにしてみれば既にグループリーグ突破を決めており、サブメンバーの経験と割り切ればそう悲観する試合ではなかったが、そのサブの出来が良くなくてバルサやインテル、ミラン相手に2戦目がアウェイになる2位になる可能性が高くなったのは痛い。過密日程とのバランスをどう取るかも難しい点になりそうだ。