J2第51節 京都-仙台(1-0)

「岡田さんしかいないのはそのちっこい脳みその中だけだろ!」と突っ込みたい今日このごろだけど、とりあえず正式に話が決まるまでは現実逃避(笑)。
さて、J1昇格への権利をかけた直接対決の大一番。それが、2001年に仙台が京都に続いての昇格を決めたこのカードこのスタジアムというのは何とも皮肉。
試合は、前半は仙台が頻繁にポジションチェンジを繰り返す積極的な攻撃で京都を圧倒し、何度も京都ゴール前まで迫るのだが、京都の4-3-3というよりは4-1-4-1のフォーメーションを取った固い守備ブロックを崩せず、後半は仙台が失速して打ち合い状態になり、ロスタイムに左サイドをフリーで上がった石井にクロスからヘディングを決められ京都が劇的な勝利を飾った。
仙台はチームの完成度はシーズン序盤から高いものを持っていたが、この試合でもロペスがゴール前に上がった時だけかろうじて得点の匂いがあったと言えるぐらい、FWの力量不足、得点力不足が最後の最後で響いてしまった形になった。
結局、連敗脱出後からのヴェルディや京都のように、守備陣に経験のあるベテランを揃えて攻撃は外人頼みのカウンターというリアリズムがまだまだJ2の長丁場では有効なのだという証明なのだろう。
J1からの降格組が今のところ戦力的にJ1クラスとは言えない横浜FCや甲府になっているだけに、仙台にとっては来期が昇格の大きなチャンスとなる。ロペスの退団が確実視されているだけに、同じく来期の昇格が本命視されるセレッソに負けないよう、得点力不足を補う補強をしておきたいところだ。