J2第48節 草津-東京V(2-2)

とにかく、強豪を倒すにはこれだというお手本を見事に草津が見せてくれた試合。
草津は、前線の4人を素早くプレスで囲い込み、個人技で交わされても高い集中力でカバーし、ボールを奪うと一気にサイドが攻めあがって秋葉を中心に長いサイドチェンジをそこに通すといった、ボールを細かくつないで攻めてくるヴェルディを研究し尽くしたサッカーをやっていた。
さすがにフッキは完全に止めきれずに個人技で2点を奪われたが、後半最後に同点に追いついてからは意気消沈したヴェルディを立て続けに攻めてさらに2度の決定機を作るなど、後半に逆転を許してからも高い集中力と運動量を貫いた戦いは見事だった。この試合だけを見れば、現在11位に留まっている事が信じられないような内容だ。
ヴェルディはさすがに8連勝でちょっと慢心があったのか、序盤は安易にシュートを打ちすぎる場面が目立ち、草津の先制点も飛び込んだカレカが全くのどフリーだった。相変わらずフッキはJ2では止められない勢いなので、点を取る事に関しては問題はあまり無いだろうから、守備面でいかにミスを少なく守れるかが昇格へのポイントになりそうだ。