J1第30節 広島-千葉(2-2)

週末に久々に見たスパサカでも、ウェズレイを擁している上に各ポジションにユースやA代表経験者がずらりと並んでいながら、何故残留争いの位置にいるのか分からないと言われていた広島だが、試合を見ればこれは残留争いをするのも仕方ないと一目瞭然だった。
それはまさに五輪代表が抱える悩みと同じで、森崎和や戸田といった中盤の選手をDFに起用していながらポゼッションが出来ず、対人に不安があるせいかラインの押し上げが弱すぎて中盤が間延び、当然サイドもなかなか良いタイミングで上がって来れずと、チームコンセプトがまるで具現化されていない。交代で入ったDFのストヤノフが攻撃で気を吐いているようではなあ・・・
柏木も五輪と同じく(笑)やたらと走り回って攻守にからもうとするのだが、間延びした状態ではまだ弱い対人スキルの粗が目立ち、それほどチーム内で機能しているとは言い難い。怪我とかコンディションの問題では無さそうなだけに、佐藤寿人あたりに決定力が戻ってこないと、このままズルズル行ってしまうかもしれない。
千葉は試合終了間際に2点を取って追いつく粘り腰を見せたが、広島守備陣がラインが深くてPA内にやすやすと侵入を許していたのだから、前半に数多くあった決定機を1つでもものにしていれば楽に勝ち点3が取れたはずだ。まあ、新居が結果を出して青木もまずまずのプレイ振りで、選手層が厚くなって来たのは来期に向けて良い兆候ではある。