スコットランド・プレミアリーグ第9節 グレトナ-セルティック(1-2)

今期昇格した現在最下位のチームとあって、これはまったり見れる試合かなと思ったら、ところがところが素晴らしく緊張感にあふれた内容となってびっくり。
失うものが無いグレトナは試合開始から積極的なラインの押上げと中盤以上の連動したプレスでセルティックの選手を全くフリーにさせず、特にフェネホール・オフ・ヘッセリンクのいないセルティックのポストプレイを完璧に封じ込み、セルティックがカウンターの場面を迎えても何故かグレトナのゴール前には十分な人がいるという凄まじい運動量を見せていた。
とは言えさすがにシュートの決定力はJ2にすら劣るレベルで、37分にFKからグレトナが先制点を奪っても、まあこのハイペースならグレトナも他の下位チームと同じように後半になると一気にペースダウンして逆転になるのだろうなと思っていたら、後半の15分を過ぎても30分を過ぎても一向にペースが落ちる気配は無いままに時間がどんどん過ぎて行く。
ところが41分にゴール前での競り合いからキレンが頭に当てたボールがグレトナゴールに偶然吸い込まれ、これでグレトナの集中が途切れたのかロスタイムにグレトナDFが中村のフィードを跳ね返したところでラインを上げ損ない、そのスペースでボールを受けたマクドナルドが決勝点を決めて本当にギリギリでセルティックが勝ち点3をゲットした。
セルティックはいつもとは逆に中村を左、マクギーディを右という不思議采配の先発だったが、これが見事に機能せず、右に戻るまでの中村はほとんどボールに触れない有様だった。中村自身もFKがことごとく壁に当たるなどプレイの精度は半分以下の出来だったとしても、ちょっと中村にとっては気の毒なフォーメーションだった。まあ、とにかくまずは調子を上げることに専念するしか無いだろう。