J1第28節 浦和-大分(2-1)

ワシントンが最初のワンチャンスに得点した後は、終始大分の出足にペースを握られて中盤が間延びし、それでも大分の決定力不足とDFの個人能力で何とかしのいでいたが、さすがにそれだけじゃ守りきれずに同点、そのまま大分のペースが続くもののこれまたワンチャンスにワシントンが勝ち越しゴールと、良くも悪くも実に浦和らしい試合だった。
とは言え大分が最近の好調振りを証明するような見事な内容を見せていたのは事実で、中盤での忠実なマンマークから積極的な飛び出し、梅崎や高松、山崎といった能力の高い前線を生かしたチャンスメイクは、やはりこの順位に甘んじるチームではないと思わざるを得ない。
あとは決定力、特にせっかく梅崎を始めとして高い精度のクロスを上げられる人材がいるのに前線とのタイミングが合っていないのは非常に残念。まだ柏と鹿島という上位陣との対決が続くので、是非修正して勝ち点を取っておきたいところ。
浦和は勝ったからいいようなものの、疲れもあるのだろうがマイボールになった後のDFの押し上げが足りず、セカンドボールを支配されてミドルを打たれる展開が非常に多かった。Jではなかなか失点にならないのだろうが、アジアや世界じゃPAから10mは確実にシュートゾーンだ。ACLやその先を見据えて、今一度しっかり気を引き締めなおしてもらいたい。