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J1第25節 清水-甲府(2-0)

本当ならセルティックの試合を見る予定だったのですが、ESPNでやっていた野球が延長で伸びてヴェルタと重なってしまったので(怒)、録画しておいたこの試合をレビュー。
甲府はこの試合から中盤ダイアモンド型の4-4-2にシステムを変更したそうだが、前半はそれが完全に裏目に出て、ラドンチッチの運動量がそれほど多くないのに加えてトップを1枚減らしたために、特にSBからの球出しを押さえる事が出来ず、清水にロングボールを自由に出されてDFのラインが押し下げられ、前線にボールを入れようとしても中盤のサポートが遅くなるという悪循環を甲府にもたらしてしまっていた。
後半になると甲府の押し上げが活発になり、前線の3人が流動的に動く事で中盤の連携も良くなり、何度も清水のサイドを破ってクロスを上げたのだが、清水DFの高さを打ち破るほどの精度が無く、逆に18分にフェルナンジーニョの溜めから市川が低いクロス、これが逆サイドに抜けたところを矢島に押し込まれてとうとう失点、ロスタイムにも高木にサイドを破られて失点と、前半あれだけ清水のサイド攻撃に耐えてきた甲府としてはあまりにあっけない結果となってしまった。
まあ、それだけ清水の2ラインでの固くコンパクトな守備から2トップのフィジカルを生かしたロングボール攻撃の威力が大きいのだろうが、それにあわせて馬鹿正直に走り回ってカバーするのではなく、オフサイドトラップを駆使して相手の足を止める工夫があっても良かったように思う。
甲府は破れたとは言え、横浜FCに比べるとまだ残留の目があるサッカーをやっているし、これから気候も涼しくなるはずなので、さらに運動量を上げて甲府スタイルを貫いて行くしかないところだろう。

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