ACL準々決勝第1レグ 浦和-全北現代(2-1)

浦和の試合運びはほぼパーフェクトだったのだが、ディテールの面で詰めの甘さが出てしまい、あまりアドバンテージを得られなかったのが非常に残念だった。
全北はアウェイにもかからわず試合開始から積極的に前に出てきたのだが、浦和がまず4分に田中達のクロスから永井がポストプレイで長谷部につなぎ、絶妙なコースに決めて幸先良く先制。その後は全北がどんどん前から攻めてくるところを出足のよさと落ち着いた守備でしのぎ、カウンターから田中達が2度の完璧な決定機に決められずに前半を終了。
後半にも13分に田中達が闘莉王とのワンツーから抜け出して落ち着いてコースに流し込んで2点をリードし、全北のバンザイアタックにも何とか体を張ってしのいでいたものの、試合終了間際のCKから2度クリアミスしたところを拾われて失点、そのまま1点リードでホームの試合を終えた。
少なくとも浦和には絶対的なチャンスが4回はあり、田中達がそのうち1度は決めたにせよあとの3度を決められなかったのがどうにももったいなかった。守備面でも後半の終わりごろまでは浦和の出足が勝り、全北のカウンターをスピードに乗らす前にしっかり防いでいただけに、1点は運でどっちにも転がる結果だとは言え、時間帯を考えれば本当に残念だった。
ただ、全北が前に出てきた状態で、永井や田中達が走れる状態であればアウェイであっても今日のようなチャンスが訪れるのは確実で、緊張感を保つという意味では2点差にならなかった事はある意味メンタル的にプラスに出来る要素でもあり、まずは試合開始から怒涛の勢いで攻めてくるであろう全北の攻撃をしのぎ、審判の偏向判定に負けずに(笑)しっかりと先制点をゲットできればベスト4はそう難しくないことだろう。
スイスやカメルーン、ガーナの試合を考えれば、日本代表の守備ブロックがそっくりそのまま保持されている浦和の守備陣にとっては、アウェイといえどもそんなに怖くない相手であるはずなので、まずはアウェイの空気に飲まれずに自分たちのペースで試合を運んで欲しいところだ。
さて、川崎の試合はどうなるかな・・・