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J2第33節 山形-鳥栖(1-3)

試合はオートマチックなパスワークに優れる山形が7割方を支配し。何度も何度もサイドを破ってはクロスを上げるのだが鳥栖DFの奮闘にあって得点にはつながらず、後半は逆に鳥栖が山形の守備のミスを突いて効率良く得点を重ねた結果となった。
山形は、やはり序盤の好調な時期に比べるとプレスのかけどころが後退し、前線と中盤が追い回せている間はいいが、この試合の後半のようにそれが無くなってしまうとDFの裏を取られて失点を重ねる羽目になってしまう。当然攻撃でも押し上げが足らない分、ゴール前に飛び込める人数が少なくなってしまい、やはりクロスを上げてもこぼれ球を拾いきれない悪循環となっている。とにかく秋口まで辛抱するしか無いか。
鳥栖はこの試合で、クロスを落ち着いた胸トラップから押し込んだシュートとPKによる15、16点目を決めて日本人得点王になった藤田と、中盤で溜めと変化をつけられるユンジョンファンの存在がもちろん大きかったが、CB陣を中心とした粘り強い守りも見事だった。特に藤田は、派手なテクニックこそ無いもののゴール前での冷静さが持ち味で、今の日本にはいないタイプのFWだけに是非J1で見てみたい選手だ。

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