ツールドフランス第11ステージ

特に総合上位に動きもなくボーネンやフースホフトあたりががスプリントを取っておしまいと思われたステージでしたが、意外や意外、とんでもない波乱が連続したステージとなりました。
序盤から中盤にかけてなかなか逃げが決まらず、残り半分というところでやっとこさ逃げが決まり、そのまま後続は集団で最後のほうにきっちり追いつく展開かなというところだったのですが、逃げが7分の差をつけようとしたところでヴィノクロフ擁するアスタナが急にペースを上げ始め、横風の影響を受けて集団が途中で中切れを起こしてしまい、後ろに取り残されたモローが3分以上も遅れてゴール、総合優勝争いから脱落と言う憂き目を見てしまいました。
普通の向かい風とかなら、前の選手の後ろにつけば空気抵抗を感じなくて済むのですが、横風が吹くと前の選手の斜め後ろにつかなければならず、当然道幅は限られているので、斜めにつけない選手は風の影響をモロにかぶってしまうんですよね。それで切れてしまった選手の後ろにいた選手は、必死で追いつかないといけないのですが、一旦距離が離れてしまうともうアウトです。本当にモローはもったいない・・・
これでスプリンターのフースホフトも遅れてしまったので、ますますゴールスプリントはボーネン有利になったかなと思ったら、今度はゴール前の落車にボーネンが巻き込まれ、結局スプリントを制したのはバルロワールドのハンター。ハンターが35ポイントを獲得したのに対しボーネンはもちろん0で、これでハンターがボーネンに11ポイント差まで迫ってきました。こちらもまだまだ混戦が続きそうですね。
レースレポート