U-20ワールドカップ グループF コスタリカ-日本(0-1)

ネットでの反応を見ていて、どれだけ日本はひどい内容だったのかと思って実際に試合を見てみたら、意外や意外、特に前半の日本の試合運びは決して悪いものじゃなかった。
福元がソロルサノに体を入れ替えられて決定的なシュートを打たれたり、ペレスがDFの裏でボールを受ける場面はあったが、どれも個人能力による単発の攻めでしかなく、日本は守備が下がりすぎずに各人がしっかりとチェイスをしてコスタリカの一方的なペースにさせず、比較的落ち着いた試合運びが出来ていた。
攻撃面では、確かにスコットランド戦ほど前線にボールが収められなかったが、引き分けでもかまわない日本としては、守備の場面になると素早く帰陣して網を張り、奪ったボールでカウンターを狙いに来るコスタリカを相手に無理に縦パスを通して逆襲を食らうリスクを背負う意味が無く、本当にチームとして意図していたかどうかは別として、ゆっくりとDFラインでパス回しをしてサイドチェンジというやり方は理にかなっていた。
その意味では、相手にスペースが出来て攻撃の選手がボールを持てるようになった後半のほうが、せっかく攻めあがったにもかからわず単純なミスからボールを失い、がら空きのサイドやバイタルエリアのスペースを使われてしまって「チームとして崩された」シーンが多かったと言える。
前線の個人能力では日本はコスタリカに劣っていたのは確かだが、梅崎からのクロスをファーにいた田中が決めた場面のように、ボールを持ったら逆サイドが必ず走っている日本の運動量と献身性はコスタリカを完全に凌駕しており、あまり例にたとえたくは無いが(笑)日韓W杯での韓国のように、この調子を維持できてつまらないミスが少なくなれば、決勝トーナメントで強豪を食っちゃう可能性は決して低くないように思う。
次のナイジェリア戦では何人かのメンバーが変わるようだが、サブメンバーであってもレギュラー組を上回るような活発な動きを見せて欲しいところだ。