J1第17節 千葉-新潟(1-2)

現在4位と絶好調ながら、タイミングとJSPORTSのカード選び(笑)でなかなか見る事が出来なかった新潟だったが、予想以上にいいチームになっていて驚いた。
得点ランク2位のエジミウソンに、今や代表常連となった矢野の2トップが安定している点もさることながら、中盤とDFがコンパクトなゾーンを作り、ボールにアプローチしている選手がいれば近くの選手が必ずフォロー、そしてボールを奪ったら2トップに当てたボールを素早く前に展開するなど、攻守の基本的な約束事がきちんと統一されているなという印象を持った。
巷ではスルーパスだとかドリブルだとか派手な技がもてはやされがちだが、ACLのシドニーFCを見ても感じた事だけど、こういう基本を大切にしているチームを見るのは実に気持ちがいい。是非ともこのまま優勝争いを続けて新潟を盛り上げて欲しいところ。
千葉についても、徐々に調子が上向いてきたのが見て取れ、特に新潟が2点目を取ってからはサイドを中心に運動量で圧倒し、水野の欠場でドリブルやピンポイントのクロスといった「切れる」武器こそ無かったが、力任せにナタで割るようなかつての凄みのある攻めが少しだけ垣間見えた。
それだけに、明らかなオフサイドの誤審で先制点を新潟に奪われてしまった事と、数多くあった決定的なチャンスをFW陣が決められ無かった事が悔やまれる。ストヤノフ問題も相変わらず解決の糸口が見えないままだが、次節で何とか結果を出して、アジアカップでの選手の経験をうまく後半戦につなげるしか無いか。