J1第17節 清水-浦和(0-1)

今節注目の好調同士の上位対決。清水はチョゼジンが累積警告で矢島と岡崎の2トップ、浦和はワシントンと鈴木達の2トップの3-5-2。
序盤は個人技に勝る浦和が1対1での局面で上回ってボールを保持し、阿部らの繰り出すサイドチェンジで清水のプレスをうまくいなし、守備でも浦和の中盤のチェックが素早くて清水は前線にほとんどいい形でボールが入らず、そのペースに引きずられるかのように、24分にポンテのCKから阿部がフリーでヘッドを決め、浦和が難なく先制点をものにする。
その後も浦和のペースで試合は進むが、清水も集中した守備で得点を許さずに一進一退の攻防が続く。ところが42分に闘莉王がまたも怪我で戦列を離れると、ここから一気に浦和の守備に安定感が無くなり、直後にカウンターからフェルナンジーニョのスルーパスを受けた岡崎のシュートがDFに当たってクロスバー、後半開始早々にも市川のクロスに岡崎が反応し都築が体で防ぐ場面を作るなど、清水に何度も惜しいチャンスが訪れる。
しかしそこから浦和はWBがほとんど上がらず5バックのようになった守備重視の形にシフト。それでも勢いに勝る清水は何度も浦和のカウンター攻撃をカットしてサイドにボールをつなげるが、肝心のクロスがもうひとつ中と合わずに得点につなげられない。清水は最後にパワープレイで何とか同点に追いつこうとするが、浦和の守備を最後まで崩すことが出来ず、浦和が逃げ切った結果となった。
清水は序盤こそ浦和に対して後手に回ってしまったが、その後は持ち前の早い攻撃でサイドを制圧し、チャンス一歩手前の場面を何度も作りはしたものの、そこからの攻撃に精度を欠いてしまったのが悔やまれる。若手FWはそれなりに頑張ってはいたが守りに専念する浦和を崩すまでの力はさすがにまだ無かった。
浦和はまあ省エネの勝利といったところだが、またも闘莉王が怪我をしてしまい、鈴木達も輝きを見せたのは前半だけで、これからアジアカップもあるしでサポーターにとってもまだまだ辛抱が要求される試合が続きそうである。