磐田・菊地直哉選手の残念な事件

いや、しかし脱力しちゃいますよね。
これがサッカー界に対するイメージや、Jリーグと磐田のスポンサーへの影響など、菊地の選手生命以上に大きな影響を与える事になるのは間違いありませんが、こういう事件を聞いて思うのは、Jリーグの若手選手に対する育成方法に関する疑問ですよね。
近年、大卒選手の活躍が著しいJリーグですが、本来才能が見込まれてユースから上がるか高卒と同時にクラブに入団し、サッカーに集中できる環境で育てられている選手のほうが本来は活躍してしかるべきなんですよね。でも実際はなかなかそうなってはいないわけです。
それはやはり、日本の教育や社会にも原因があるように思います。日本じゃ、欧米のように幼い頃から自立心を養うような教え方はしてませんし、18歳という年代はまだまだ親のスネをかじるのが当然と思っているガキに過ぎません。もし私が18歳の時に、住まいは寮で生活の心配も無く、車が買えて多少遊べるぐらいの給料をもらって仕事は3~4時間のサッカー練習だけで良いとなったら、立派に腐る自信がありますよ(笑)。
その点、大卒の年齢ともなればそろそろ将来的な人生設計も考える年で、同級生は皆安定した職業に就職する中、バイトに毛の生えた年俸でしかないC契約からスタートするには相当な覚悟が必要になるはずです。そう考えると、大卒選手のほうが真摯かつハングリーになるのは仕方のない事かもしれません。
とは言え、クラブでどう対応すればいいかという明確な答えは思いつかないんですがね・・・ヨーロッパのようにサッカーがNo.1人気スポーツになれば、もっと競争原理や品行に対する注意度も高まってくるのかもしれませんがねえ。難しい事です。