J1第12節 G大阪-柏(2-1)

首位と3位同士の注目対決。ガンバは加地が怪我で青木が代役で出場なのに対し、レイソルはフランサが復帰してほぼ万全の状態。
意外にも、試合はまず柏の高い位置からのプレスとフランサを軸としたダイレクトパスのスピードにガンバが後手に回り、柏がボールを支配する展開で始まる。が、さすがにガンバも落ち着いたもので、ゆったりと落ち着いたパス回しでリズムを整え、徐々に前に出始めたかなと思ったところで、カウンターからマグノアウベスがアウトサイドで素早いスルーパス、これをバレーがDFを跳ね除けてゴールを決め、ガンバは2人のコンビで一瞬にして先制点を奪ってしまう。
その後は再びレイソルがガンバを押し込む展開が続くのだが、またもガンバが相手のクリアミスを拾って二川が素晴らしいコースにミドルシュートを決めて効率よく2点目をゲット。しかしレイソルも意地を見せ、前半終了間際にこちらもガンバ青木のカットボールを拾って李が落ち着いてゴールに流し込み、最小得失点差で後半に突入する。
後半からガンバは安田に代えて播戸を入れて3-4-3にするが、これが完全に裏目に出てレイソルが中盤を完全に制圧してしまい、ガンバはアップアップの展開に。これはさすがにガンバも播戸をSHに下げて4バックに戻したが、中盤のチェックの勢いは柏が上回ったままで、攻めるレイソルに守ってカウンターを狙うガンバという形で一瞬も気が抜けない展開が続く。
しかし、その後は互いに決定的な場面を作りはするもののどちらも決められず、結局スコアは動かないままにガンバが勝利を収めることになった。
組織の質という面ではレイソルがわずかにガンバを上回っていたが、選手一人一人のプレイの判断、特にワンタッチと一瞬の溜めを選択できるかどうかというところで、ガンバの経験値がレイソルをはっきり凌駕していたところがこの結果につながったように思う。
とは言え、総体的なチーム力の差は非常にわずかなものであり、互いに高い攻撃能力を持っていることを考えると、今後も両チームがJ1の首位争いを繰り広げることは間違いないところだろう。次の柏ホームでの対戦が楽しみである。