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J1第11節 横浜Fマリノス-名古屋(0-2)

横浜が掲げるプレッシングサッカーは、ワイドにポジションを取って早いパスでつなぐオランダスタイルの名古屋のサッカーに対してあまり相性がよくないのだが、結果はそれを証明するような形になってしまった。
とは言え、この日4-4-2のフォーメーションにした名古屋はオランダスタイルというよりはカウンタースタイルのサッカーで、ボールを奪うとすぐさまヨンセンに長いボールを飛ばし、ヘッドからのこぼれ球をスピードのある杉本が狙う形が徹底されており、このプレス破りの常道と言える戦法に横浜のDFがパニックを起こし、最初の失点以降はCBだけが後ろに下がった形が多くなり、その後は何度も名古屋のカウンターを浴びる事になってしまった。
名古屋の決定力不足もあって1-0で折り返した後半からは、コンパクトな2ラインで圧縮された名古屋ディフェンスの狭いスペースの中でも、横浜の選手が惜しみないフリーランを見せ始めたことでチャンスが生まれるようになり、PKの失敗を始めとしてクロスやミドルを浴びせるもことごとく決まらず、再びカウンターから2点目を喫して試合終了。
結果はともかく内容については、横浜は最初の失点以外は守りを固めた相手に対して、残念ながら点こそ入らなかったもののやれるべき攻撃は全てやったと言え、見ていて大変気持ちのいい戦いだった。この敗戦にへこまずに、このプレススタイルのサッカーを貫いて行って欲しいところだ。
名古屋については、今までのオランダスタイル色が薄まってしまった内容だったのはやや残念だった。まあ、いくらよいサッカーをしても負けてしまっては意味が無いわけで、こういったサッカーも出来るという選択肢を増やす事も優勝を狙うには必要な事なんだろう。

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