J1第10節 横浜FC-神戸(0-3)

結果こそ神戸の快勝ではあったが、内容としては両チームにそれほど大きな差があったわけではない試合だった。
特に横浜FCは、以前の試合で見たような中盤以降がずるずるとリトリートするだけの守備ではなく、中盤から積極的にプレスを仕掛ける形に変貌しており、後半からはサイドも高い位置をキープして神戸を押し込む内容を見せていた。
ただ攻撃については、久保が相変わらず前線からの追い込みやポストプレイ、サイドに流れてボールを受けるような、得点を取る以外のFWの仕事が全く出来ず、FWの相方が薮田や難波というのではあまりにも苦しいと言わざるを得ない。
最初の2失点も、神戸のカウンターを山口や根占が捕まえきれず、SBが上がっていてDFが薄いところに最後は侵入されてフリーでシュートを打たれてしまったものだけに、攻撃的になったがゆえの個人能力の差やちょっとした組織の綻びが露になって来てしまったと言える。どちらにせよ残留に向けて補強は必須なところだろう。
神戸にしても、相変わらず中盤以降のビルドアップが頼りなくてカウンターでしか点の取れそうな気配が無い。レアンドロ、近藤、大久保、パクカンジョと前の4枚はそれなりのレベルにあるだけに、怪我から戻る三浦や若いキムテヨンをうまく使っていきたいところだ。