アジアCLグループF 全南-川崎(1-3)

グループF上位対決のアウェイ第1戦。
難しい試合が予想されたが、川崎は試合開始から高い位置からの厳しいチェックと、パス・ドリブルを交えた縦に早い攻撃でホームの全南にペースを握らせないうまい立ち上がり。しかし、全南も15分ごろからサイドの深い位置で起点を作り始め、レアンドロらの個人技でチャンスを作られる。
しかし川崎はその波を押し返すと、28分に右サイドでの早いパス回しから抜け出したマギヌンが倒されPK、これをジュニーニョが落ち着いて決め、大きな先制点をゲットする。
その後は川崎ペースが続いたものの、全南は40分ごろから徐々に前に出てくるようになり、後半が始まると縦にどんどん攻め上がってセカンドボールを拾って波状攻撃という、韓国お得意のパターンで川崎を押し捲る。が、川崎は12分にマギヌンの鮮やかなミドルで全南を突き放す。
ここから全南はさらに攻勢を強め、川崎はミスなどから何度も決定的なピンチを迎えるが、GK川島がことごとく弾き返す活躍を見せて得点を与えない。すると25分に、カウンターからDFのアタックを交わして裏に抜けたジュニーニョがGKとの1対1を制して川崎が3点目。試合はこれで勝負あり。
全南はさすがに意気消沈してしまい、それ以降は川崎が何度もカウンターの場面を作るが、パスが雑になって追加点にならず、ロスタイムに守備のクリアミスから押し込まれて1点返されて試合終了。川崎がアウェイで大きな勝ち点3をゲットした。
第一の勝因としては、半分以上本気で韓国アウェイにもかからわずジャッジが公平だった事だが(笑)、川崎がバンコク大学戦の反省を活かして、まずしっかりと厳しく守り、速い攻撃で相手を勢いに乗せなかった事に尽きる。ジュニーニョや我那覇に調子が戻ってきたのも心強いところだ。
まだ、ホームでの全南戦や曲者バンコク大学とのアウェイ戦が控えているが、この試合での入り方を忘れずに戦えば、1次リーグ突破はそう難しくはないだろう。とは言え決勝トーナメントを考えれば、辛抱の時間帯で危ないミスが多かったのはいただけない。チームには反省も忘れないで欲しいところだ。