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アジアCLグループE 浦和-上海申花(1-0)

ホームで勝ち点を落とせない浦和は、ワシントンと永井の2トップに中盤をポンテ・長谷部・小野・鈴木、DFが阿部・闘莉王・坪井・山田という構成の4バックで挑む。対する上海は3バックの形。
上海は実質5バックでがっちり引いてカウンター狙いの布陣だったが、浦和は試合開始からサイドを中心に相手陣内に攻め込み、何度も決定的なチャンスを作るのだが、高さでは相手が勝っている上に上海GK王が当たっていた事もあり、なかなか先制点が生まれない。
そのうち、前線のダイナミズムが薄れて足元でつなぐパスが多くなり、相手のチェックにボールを奪われてしまう場面が目立ち始める。さらに、浦和はボールを支配している割にはDFラインが低めなために、カウンターの場面で結構簡単にパスをつながれてしまう事が多く、逆にヒヤッとさせられるピンチも出る始末。
そんな中で42分に、浦和はゴール前でのセットプレイのチャンスをゲット。このポンテのFKを阿部が見事にニアで合わせ、浦和は苦しい展開の中でのどから手が出るほど欲しかった先制点を挙げる。
後半に入ると、さすがに上海もDFラインを上げて攻めに出始める。浦和は最初こそDFの裏を突く攻撃を見せてチャンスを作ったのだが、しばしばオフサイドに引っかかって攻撃のリズムが作れない上にワシントンが決定的なシュートを決めきれず、選手も疲れが見え始めて上海にセカンドボールを支配されるようになってしまう。
浦和は岡野を投入して前線での飛び出しに期待したものの、スピードなら上海の選手は負けておらず、カウンターで追加点を取るというようには行かなかったが、後は何とか守りきって浦和は無事勝ち点3を獲得した。
とにかく結果が出たことは喜ばしいが、内容的にはお世辞にも良いとは言えない試合で、上にも書いたように中盤の3枚を攻撃的な選手を並べた状態でCBが低い位置取りをするというのはあまりにもリスキーで、連戦によるコンディションの問題もあるのだろうが、カウンターを事前に跳ね返せないがために選手が疲労してしまった面も少なからずあったように思う。また、相手のラインコントロールの前にオフサイドを連発したのもいただけない点だった。
次は同じ相手とアウェイ戦だが、この試合での欠点を修正しておかないと今度こそ足元をすくわれてしまうだろう。シドニーとの最終決戦までに、何とか勝ち点差をつけられるように頑張って欲しい。

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