欧州CLベスト8第1レグ PSV-リバプール(0-3)

今週の松井はベンチにも入っていなかったのでこちらのレポートを。
どちらも決勝トーナメント1回戦をしぶとい守備で勝ちあがったチームだけに、序盤は互いにロングボールを前線に入れて、そこからのセカンドボールを拾うノーリスクな攻撃に終始する。
それでも地力の差でリバプールが徐々にボールを支配するようになると、27分に何故かPSVの集中力がぷっつりと切れたようになって右サイドをフィナンがフリーで抜け出し、クロスがジェラードの頭にぴたりと合ってリバプールが先制する。
こうなると試合はもはやリバプールのもので、リバプールご自慢の2ライン守備の前にPSVは攻め倦み、後半開始早々にDFのクリアミスを拾ったリーセがそのまま見事なミドルシュートを決めると、18分にもカウンターから再びフィナンのクロスをクラウチが決めて早くも勝負あり。
そこからはリバプールがプレスのペースを落としたせいでPSVがクロスやミドルで攻勢をかけるものの、最後の部分はきっちりと締めるリバプールの前に得点を決められず、クーマン監督やPSVサポーターのあきらめの表情ばかりがテレビカメラに抜かれる状態で試合終了。
まあリバプールの貫禄勝ちといったところだったが、先制点の場面での気の緩みといい、ベスト8に満足してしまったのか今ひとつPSVにどうしても勝ちたいという意欲を感じなかった試合だった。勝ち抜けは難しいにしても、アウェイではせめてもの意地を見せて欲しいところである。