アジアCLグループF 川崎-バンコク・ユニバーシティ(1-1)

川崎にとっては必勝が求められるホームでの第2戦。
しかし、第1戦で全南と引き分けたバンコク大学はなかなか曲者で、2ラインのコンパクトな守備から出足の良いカウンターを繰り出し、いきなり7分に右サイドでの飛び出しからの切り返しにDFが交わされ、そのままファーサイドに見事なゴールを決められてしまう。
その後は川崎が完全に試合を支配するものの、11人が自陣に引いてがっちり守るバンコクの守備に手を焼き、多くのセットプレイはものに出来ず、ワンツーやクロスもどうにもタイミングが合わず、ジュニーニョや黒津、寺田のフリーのシュートがことごとく枠を外れる決定力不足ぶり。
後半の12分に相手の10番が累積で退場になり、これで一気に川崎に流れが行くかと思われたのだが、逆に川崎のほうが先に足が止まってしまい、サイドが空いているのに中に無理なパスを通したり、カバーに加わる動きを怠って危険なシュートを打たれたりと、ますますチームはチグハグな状態に。
何とか後半の32分に川崎はカウンターから相手のオウンゴールで同点に追いつきはしたものの、バンコクのプレスの出足は全く衰えず、攻撃で選手が孤立する場面が目立ち、最後のパワープレイも得点には結びつかないままに試合終了。
相手がべた引きの場合は、もっとワイドに早く展開するパス回しが必要なのだが、今日の川崎には全くそういうサッカーは見られず、中にスペースがないと打つ手を失う日本サッカーの弱点を象徴するような試合をしてしまった。とにかく、次からの全南2連戦で結果を出すしかない。