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アジアCLグループE シドニーFC-浦和(2-2)

浦和にとっては、ここで負けたら限りなく予選突破の可能性が遠のいてしまう強敵シドニーとのアウェイ戦。
だが川崎同様、浦和もいきなり前半の1分にDFの中央を破られて失点してしまう。その後も、相手のフィジカルと縦に早い攻撃に圧倒され、特にFWブロスクのスピードにネネのサイドがチンチンにやられてしまい、22分には微妙な判定ながらPA内の突破を坪井が倒したとしてPK、これで一気に2点のビハインドになってしまう。
しかしラッキーにも、浦和は30分にカウンターからのワンチャンスにポンテが絶妙にコントロールされたダイレクトシュートを決めた事で、選手に落ち着きが戻ったのかとたんにリズムが良くなり、ネネの負傷で長谷部が入って4バックになった事も幸いして、シドニー陣内へと攻め込む場面が増え始める。
そして後半15分、右からのポンテのクロスをいったんはシドニーGKがキャッチしたものの、着地したときにファンブルしてしまい、そこを永井が抜け目無く決めて浦和がとうとう同点に。
当然ながらホームのシドニーはそこから攻勢を強めるものの、前半の飛ばしすぎがたたったのかさほどの迫力が無く、クサビのボールに対してマークを外さず前後から挟むように奪う浦和の守備が機能し、浦和はサイドを中心にシドニーを攻め立てるのだが、頼みのワシントンにまだキレが戻らず、決定的な場面をいくつか作りはしたものの得点にはつながらず、まずは最低限の結果であるドローをゲットした。
一時はドイツでのオージー戦のトラウマの再現になるかと思われた試合だったが、よく浦和は盛り返した。経験豊富な選手が揃っているのは伊達ではなかったというところだろう。シドニーが予想以上にペースを落としてしまったのもあるが、クサビへのマークと前からの戻りを怠らず、早いタッチのパスでつないで行けば、十分に戦えるのだという自信を得たのは非常に大きいと言える。
ただ、川崎が罠にはまったように、日本はホームほど負けたくないと慎重になってしまうホームディスアドバンテージがあるし、ワシントンもまだ信用が置ける状態にはほど遠いので、当然ながら次も楽観は禁物である。

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