アジアCLグループF アレマ・マラン-川崎(1-3)

相手は格下とは言え、川崎にとっては初のアジアアウェイ戦とあって油断が許されないACL第1戦。
ところがいきなり、川崎陣内から跳ね返ったボールをアレマ・マランのDFが見合ってしまったところをマギヌンが拾ってわずか1分で先制点を挙げてしまう。
これで一気に川崎は楽になったかと思いきや、アウェイ特有のでこぼこのピッチにトラップがままならず、ボールコントロールを手間取っているうちにさらわれたり、相手のアフターチャージやラリアット(笑)がイエローにならず、逆に体を入れてのブロックがファールに取られてしまうアジアアウェイ特有の環境にリズムを失いはじめ、11分には川崎DFがコントロールミスをしたところを奪われ、右からのクロスにヘディングで合わされてしまい同点に。
その後は完全にアレマ・マランのペースになり、相手のプレスの前にボールがつながらない川崎は辛抱を強いられる展開に。それでも何とか前半終了前に決定的なチャンスを作るものの、ジュニーニョが決めきれずに後半へ。
後半になると今度は川崎が強風を味方につけ、相手の長いボールが前まで届かないのを見てラインを高く上げ、運動量が落ち始めたアレマ・マランを押し込み始める。が、やはり悪いピッチに最後のトラップやプレイで精度を欠き、ボールを支配する割にはなかなかシュートチャンスを作れない。
しかし後半25分、谷口のミドルをGKが弾いたところに黒津が詰め、そのこぼれ球をマギヌンがDFのタックルよりわずかに早くボールに触り、そのボールがポストを巻いて決まって川崎が待望の追加点を挙げる。さらに36分には、ロングボールからの展開から最後は中村がファーサイドにシュートを決めて3点目。あとはアレマ・マランの攻撃をしっかりと防ぎ、川崎がまず順調に勝ち点3をゲットした。
途中まではアウェイの環境に大変苦しんだ川崎だったが、パスをつなぐよりもセーフティで大きな展開をするように、相手にリードを与えないうちにうまくサッカースタイルを変化させたのが勝利のポイントだった。ただ、ジュニーニョだけは最後まであまりフィット出来てない感じだったが・・・
とにかく川崎はこの教訓を忘れず、次以降のアウェイ戦ではいち早く相手の環境に合わせたサッカーを出来るようになって欲しいところだ。