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ドイツ・ブンデスリーガ第24節 フランクフルト-ハノーファー96(2-0)

現在絶好調のハノーバーが相手ながら、ずっと勝ち星から遠ざかっているだけに、残留争いから抜け出すためにもフランクフルトにとっては負けられない試合。好調の高原はもちろん先発だが、この試合ではアマナティディスと4-4-2の2トップの位置に入った形。
試合は、非常に高いライン取りとポストプレイからのスムーズなパス回しを見せるハノーファーがまずボールを支配するものの、攻めてくる相手には相性の良い、と言うかそれしか出来ないフランクフルトのがむしゃらプレスが発動し、中盤をピンボールのようにボールが跳ね回る落ち着かない展開となる。
そしてこれもフランクフルトのお家芸である、プレスの合間を抜け出されてフリーでシュートを打たれる場面ももちろん作ってしまうのだが、相手の決定力不足に助けられる幸運もあり、運動量で上回るフランクフルトにペースが移っていく。
だが、マイヤーが完全にどフリーのヘディングをバーの上に外してしまうなど、フランクフルトは攻め込みながらも点が取れない嫌なムードになり始める。それを救ったのは今やエースの高原で、シュトライトのクロスを相手がクリアミスしたところを再び拾い、グラウンダーのクロスにファーサイドから鋭く飛び込んで押し込み、ようやくフランクフルトが先制する。
その直後にヴァイセンベルガーを下げて4-5-1にした事でフランクフルトは全く攻められなくなってしまって、この采配はまずいんじゃないかと思われたのだが、この日は当たっていたGKニコロフを中心に何とか粘り強く守り、74分に高い位置でボールを奪ったテュルクがミドルシュートを決めて勝負を決める2点目。フランクフルトにとっては本当に久々の快勝劇となった。
高原については、先制点の殊勲はもちろんだが、ポストプレイにサイドでの飛び出し、バイタルエリアでボールを受けての反転など、フランクフルトの攻撃を牽引する獅子奮迅の働きを見せていて言う事無し。ただ、そう出来たのもフランクフルトが4-4-2で全体的にコンパクトな布陣になった事が要因として挙げられるだけに、1トップになった時には今まで通りの辛抱が必要になりそうではある。

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